クラブユース新人戦
予選リーグ③ vs COLORS 2-0
終始、アタックの回数は悪くなかったがシュートからの逆算や余裕の残し方に課題を感じた。前線の選手には「自分で決める」という意志は重要だが…実は誰が決めてくれてもみんなにとって得点は心の底から嬉しいものだという事は忘れないでほしい。
DFラインは謙虚に前の試合の修正を実行し集中力も保って無失点に抑えた。ロースコアや拮抗したスコアの試合を経験できるのはDFやGKの成長にとって実に幸運なことだといつも思う。
そしてコツコツと身体を張って起点を作ってくれていたFWの先制点と、黒子に徹して底を支えてくれていたVOのミドルで得点して勝てた。数字に出た0と2から炙り出せる種類のもの。この試合のそれはサッカーの実に正直な部分だと思った。
サッカーの数字は意地悪である事も多いが、たまにはこうして優しく教えてくれることもある。
予選リーグ④ vs レボナ 21-0
出場機会の少なかった選手も含めてU14全員で挑んだ。
この日の予選リーグの結果で予選リーグ突破は確定した。
予選リーグ⑤ vs SAGAWA 0-4
団体競技で最も気を付けないといけない「もろさ」が出た。勝てば首位通過、負ければリーグ戦敗退もあるという状況の相手に対して予選リーグ突破は確定、勝つか引き分けで首位通過の自分達。フワッとした雰囲気で試合に入り良くない形で前半で2失点。こういう失点は後を引く。戦う前から負けていた典型的な試合だった。
コンタクトを含んだ格闘競技だから個々の準備の気持ちがファーストプレーに顕著に出る。1として、まず1on1に挑む準備のない集団はもろくて弱い。
中途半端なモチベーションでの「負け」は捉えどころのない反省にしかならない。決して成長には繋がらない。
負けるなら個々に最高の準備、最大限のチャレンジの足掻きをの中で負けてほしい。
技術的にも未熟だからチャレンジのミスはまだまだたくさんすればいいし、絶好調じゃない試合がほとんどで当たり前という競技だ。それでも「成長する」というプライドと準備があれば良くない中での「粘り」が変わる。
この「粘り」は実は見栄えのいい「上手さ」よりもよっぽど重要。この競技を通じて学べる最も価値のある部分ではないだろうか。
決勝トーナメント。チームの勝敗よりも大切な個々の準備から滲み出る「悪足掻きと粘り」を見てみたい。