当たり前のことだけど慌ただしく3月を過ごし3年生を送り出したらすぐに新しいチームがスタートする。
引退という言葉や概念はこのクラブにはない。受験で休部する選手はいるが3月の最終まで変わらずにトレーニングは続ける。だから卒団式というのは形だけでなんだか照れくさいセレモニーだ。
さんざん本音で付き合ってきたから節目で伝える事は特に無いんだ。
ただ卒団生との自分の付き合い方は厳しい監督から、応援するだけの普通のオッサンに変わる。それが心底ありがたい。
育成年代の指導者は応援している人が増え続ける人生。それが何より俺は好きだ。
卒団記念品でクラブには「のぼり」や「ラダー」「マーカー」「ボール反発ネット」、スタッフにはタンブラーや寄せ書きをいただいた。
本当にありがとうございます。大切に使わせていただきます。
そして高校生活を始めた諸君。忘れられないほど濃い3年間をすごしてください。
チームは新しく1年生を迎え、再始動。
選手にもスタッフにも時の流れは激流で驚くほど速い。
それでも逞しく堂々と地に足を付けガシガシと流されずに歩く。
送り出す日に彼らの背中が少しでも頼もしく思え、大いに楽しみになるように。
未来のための泣けるほど地味な目の前の「今」に全力で付き合っていきたい。
新1年生、損得なしの心意気と個性で創り出していくラドソン滋賀のサッカーを全力で楽しんでくれ。
新2・3年生、クラブユース選手権、U15リーグ後期とエンジン全開でかっ飛ばしていくよ。必死のパッチで自分と向き合い、新しい景色を自力で掴んでいこう!