夏を越え

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盆を過ぎてからも暑い日が続き、この週末はまためちゃくちゃな暑さだった。

トップチームは30日の日曜日で滋賀県トップリーグ最終節が終了した。

コロナウイルスの影響で今年のリーグ戦は1回戦制(例年は2回戦制)となり全11節で昇降格も無し。

それでも公式戦が出来なくなるかもしれないと思っていた春頃のことを考えれば例え1回戦制だとしても公式戦を経験できたことが有難い。

ラドソン滋賀の2020年トップリーグの結果は8勝1敗2分。

よく頑張ったと思う。

 

そして彼らの中学年代最後の大会、高円宮杯が始まる。

積み重ねてきた事がにじみ出る本当に楽しい大会だ。

良い準備をして挑んでいこう。

 

彼らはU13の時、毎日毎日どれだけ地味なのかと指導している自分が呆れるほど止める蹴る運ぶの基礎練習、基本の動作と姿勢の改善の繰り返し。そしてミニゲーム。

「試合で楽しむために」が全てだった。そしてとても明るかった。それは今でも変わらない。

試合では全ポジションからの運びと関わる頻度だけを徹底し、とにかく個でも逃げない選択を第一とした。

効率の悪い違和感のあるフォーメーション、不思議なメリットとリスク…

もちろん凄く弱かったが「自分の戦い方の特長」に気付いた選手も多かったと思う。

それとこの競技は、考え方一つでピッチの風景が少し違って見える面白さがあることを少しは感じてくれたと思う。

 

するべき事を自らピッチで見つけ出さない選手に、するべきでない事の原理原則だけを伝えると得意分野限定分業制最少ノルマ達成大満足型というサッカーとは程遠い競技感覚を習得してしまう。

やらずに人の失敗を見て「やらんで良かった」と思うくらいなら、出しゃばって自らやってみて失敗して…懲りずにまた工夫して…が成長には大切だと。

唯一するべきでない事は、自ら「しない」という選択。

 

見事にとんちんかんなプレーを選択してくれる選手達が多くて楽しかった。

試合中ニヤッとしながら、頭の中では「なんでやねん」というツッコミの連続だった。

暗算と直感の間のギリギリのところにはいつもユーモアがあった。

そうやって彼らとサッカーを「遊ぶ」ことに徹底した。

 

U14の時、自分と向き合う以外を出来る限り排除した。「チームは?」を問わずに「君は?」を問い続けた。グループでの解決に有効な試合前中後のチームミーティングも中止にした。「君が君の戦い方を考えて表現してくれ」と伝えてきた。

チームとしては負けに負けまくった1年間だった。

毎週末、自分にもチームにもガッカリしながら帰る地獄の繰り返し。

出来れば誰かのせいにしたくなる、笑ってごまかしたくなる、自分に幻滅したくない年頃だ。でも残酷なくらいその逃げ道は潰した。サッカーは彼らが選んだ大好きな道だから逃げる必要はない。

それは凄く厳しくて大切な1年間だったと思う。

 

このころの彼らには「自由」って何かな?とよく問うた。

自分の家のリビングのような都合の良い甘いものではなく、痺れるような怖いようなものだよと。旅行ではなく旅だよと。

サッカーの中にはこのヒリヒリした自由が間違いなくあるから。

 

U15になって全てリセットした。

さてそろそろ試合をしようか、と。

ここからの軌道修正はスタッフ達も大変だったと思う。

沢山の肯定と整理が必要だったはず。

ずっと粘り強く付き合ってくれる人がいるのは君達に応援したくなる人間臭さがあるからだ。それはとても大きな事だと思う。

 

バラバラでは粘り切れなかった時間帯にしぶとさを持った選手達が引っ張れるようになっていた。

自分の持ち味をスカッと自分なりに整理し、少なくともその部分ではキッチリ見せ場を作る選手が増えてきた。

 

ここからは…苦手な事ですら、強い気持ちで表現しチームに活気を与えられるものにまで変えられるカッコイイ選手達が出てくる事を期待したい。

 

君たちの良さはたくさんの「カッコ悪い」を経験してきた事だ。

うまくいかない時間くらいは屁でもないだろう。

 

足掻いてみようか。この仲間と出来る残り数カ月を。