コロナ禍に翻弄され、8月の途中から9月末まで緊急事態宣言で普段活動していた施設も利用できず、トップリーグも全日程消化が出来なくなり、高円宮杯滋賀県大会も短縮日程になり…
波にもまれるがままにもまれ、それでもバタバタと滑稽に泳いでいる。
自分にとってはサッカーがビート板でありヘルパーだ。
ぶざまでダサいがしょうがないじゃないか。なりふり構わないぞ。
クラブはそんな中でなんとか少しずつでも体を動かし明るく乗り越えてきた。
きっと世界中で対策と工夫をし、そして今「出来ること」を前向きにする、という日常が流れている。それは決して暗いだけの世界ではない。
未知のものの前では全てが発展途上で混沌としているし、正義か悪か〇か✕かなんてわからない。毎日、メディアでは正義と悪が凄いスピードで大量に生まれているけど…どれだけ見てもどっちが正義でどっちが悪なのかいつもさっぱりわからない。
同じ顔をしているな、と思ってしまう。
戦隊ヒーローの番組の様にあきらかに違うといいのになと思っている。
批判している方が常に恍惚の表情で悦に入っていて、何か新しいものでも分泌しているのだろうか?と不思議に思って見てしまうだけだ。
自分はそれくらい馬鹿だから…目の前にいる人に対して出来る事を正義でも悪でもなく、ただただコツコツする。それが自分には「サッカーを通じて」という小さな世界だった。
ありがたい。
ジュニアユースもジュニアのスクール生もみんな…すこぶる元気で逞しい。
いつも彼らを見ていて何と言っていいか分からないけど「若者よ!全部立派じゃなくていいじゃないか!」ときっぱりと思っている。
U15の選手達にとって中学年代最後の大会が始まった。
君達の節目という途中だ。変に飾らないし、力まない。
「力にはなれないが一緒に楽しましてはもらう。応援はしている」
と選手には伝えている。
この時期の彼らには好きな世界を自力で泳ぐことに価値があると思う。
ビート板もヘルパーもいらない。
そういう大会だと思っている。