高円宮杯滋賀県大会。
予選リーグを2勝1分で通過しトーナメントが始まりました。
試合ごとに硬さが取れてきてやっと笑顔も増えてきた。
トーナメントではサッカーを楽しみながらプレー頻度を全選手が上げまくる事が成長に繋がる。攻守ともに喜んで関わる、これが大事。
得点という爆発的な喜び以外にもたくさんの「やりがい」と「喜び」があるよ。
仲間に勇気を与えるワンプレーはきっとたくさんあるし、イメージ通りにコントロール出来たボールは心地がいい。
どんくさいミスだっていつかその時の仲間と笑える極上の思い出になる。
要は全員が何も減らさなければ、そして何かを増やして行ければ全てOK。
トーナメントという痺れる舞台だからこそ、結果が全てではなくて一つのスパイス。
成長過程だ。数字から解放されて時間一杯、夢中で遊べ。
そういう意味ではこの決勝トーナメント1回戦は一つの大きな節目を感じた。
ヘッドコーチもそれを感じてくれていたことが嬉しかった。
なんというか、やっと一つ「試合」ができ、この大会の中に純粋に入れた感じ。
この試合の前半、自分は隣のグランドでU13の練習試合を審判しながら1年坊主たちの観察に夢中になっていて先制したことを知らず、相手チームのギャラリーの歓声から「負けてるんやな」と。同時に「あいつらどう足掻きよるやろか」と思っていた。
実際には試合は先制したが追いつかれ前半終了。前半もビデオで確認したが試合開始から両チームとも高い集中力と1点を取りに行く活気がありとても良い精神状態で戦っている。両チームともに迷いなく持ち味を発揮していてピリッとした非常に良い時間を過ごしている。後半開始後もなかなか流れが掴みにくい試合だった。
これはスコアには出てこない部分かも知れないが、2点目がどちらに動いても全く不思議ではなかったしそこが大きな分岐点でもあった。
選手達は辛抱強く流れを引き戻し、我慢の時間にも謙虚さとポジティブな明るさがあった。
こういう時間帯に充電できればスコアに関わらず、試合を動かしもう一度跳ね上がる馬力が付く。
数字に負けない揺れない…
この部分の大切さを選手が感じてくれた試合であったなら嬉しい。
勝ち負けは…そこはよくわからない。
ただ試合時間内一杯までどの時間帯でも栄養に変えられるという意味で大丈夫。
また練習をしよう。接戦の紅白戦をしよう。
もっともっと一人一人が何かに気付き、そして全員が大切に思える事を増やしていきたい。